第15話不死鳥の砦
予告にゾフィーさんがいたので、一緒に戦ってくれるんだ! ・・・とワクワクテカテカで見てたのに、ヒカリさんと話をしただけであった。無念。無念。
さておき。アライソ整備長ですよ。綿引勝彦さんですよ。豪華なキャスティングだなぁ。豪華なだけあって見せ場盛りだくさん。さすがは名俳優といった貫禄です。ありがとうございます。
そして、そんな整備長に無作法な態度をとるリュウさんな。ちょっともう、無礼にもほどがあるだろ、なんで年長者に向かってそんな態度を取れるんだ。俺が隊長なら一ヶ月整備班にぶっこんで、雑用係として徹底的にこき使ってもらうところだぞ。
そんなアライソさんとサコミズさんから語られる、GUYSの戦闘機の歴史です。確かに言われてみれば、20年も怪獣が出ていなかったのによくぞここまで研究や整備を進めていたよね。しかもメテオールの力を流用する実験とか。墜落に次ぐ墜落で、私が市民だったら確実に反対活動してるな。だって戦闘機落ちてくるとかシャレにならないぞ。
まあマジレスはさておき。そんなサコミズさんと、あのセリザワ隊長が中心になって、メテオール搭載戦闘機の開発が進められたと。しかし危険な技術だからと実用には至らず、第1話冒頭のディノゾール戦でセリザワ隊長が殉職したことで、ようやくGUYSガンフェニックスが実用化に至ったという。メテオール開発に尽力したセリザワさんが、メテオールが使用できず命を落としたとかさ、皮肉な運命すぎて辛い。
アライソさん。整備班の主みたいな存在ですが、セリザワ隊長に対して「脱出すればいいものを・・・機体とともにいっちまいやがって」 リュウさんに対して「だからあの小僧はトンチキだってんだ。脱出するくらいなら心中するって、おおたわけだ!」と、あくまで人命が優先で、 自分が整備した機体は二の次だという姿勢。高性能の機体を開発するとか故障しない整備をするとか、そこが目的じゃないんです。「乗員の命を守る」という大きな目的があって、全てはそのための手段なんですよ。ぶれない。かっこいい。すごくかっこいい。私、メビウスではアライソさん推しでいきますよ!
メテオール。とにかくメテオールの描写が大好き。燃える。熱いよね! 1分間しか使えない人外の力。この無敵感。いつも「おおおおお!」って歓声あげてます。こどもは放置して母一人で叫んでます。
あと、今回のガンブースターな。気流の荒い空中でエンゲージするとか正気の沙汰じゃねーよ、タイミングが狂ったら激突炎上まるっとオシャカだぞ!? いったん地上におりて合体できませんか? とか思うんですが、それはさておき。
とにかくガンブースター成立からのメテオール、マニューバーモードでの攻撃。もうめちゃくちゃ格好良かったです。Wikipediaによるとマニューバーモード時は航空力学を無視したUFO同様の動きが可能となるらしい。なるほど確かに。
そしてグロマイト撃破。ヒカリが参戦してないので「今回はメビウス一人で倒しちゃったよ」と呟く6歳長男に「違うよ、メビウスとガンブースターだよ」と訂正すると、「ガンブースター、強かったね」と。そうなんだよ。本当にもうメビウスは、地球人が主体となって戦うのが嬉しい。
ラスト。アライソさんとリュウさんがつかみ合いになって、「二人とも・・・仲直りしたんじゃ・・・」と困った顔になるミライくんに対し、サコミズさんが笑顔で肩をたたきます。
あのね、サコミズさんは「アレ」なんじゃないかなーと以前に推測をたてたんですが、ツイッター上を流れるネタでどうやらそれが当たっていたことを知ってしまいまして。当たってたよ!当たってたけど、こんな形で知りたくはなかった。無念。
ていうか。推測できるレベルで作ってくる方が脅威だよな。それを匂わす材料を撒いてるってことだろ?すごい。
さておき。この「ミライくんの肩をたたく笑顔」に、ミライくんに対する愛情とか慈しみ的なものが溢れていて、すごいや!って思った次第です。
第14話「ひとつの道」
ウルトラマンも状況によっては嘘をつく。14話です。
まぁ嘘くらい必要よね、戦闘後に「おまえどこ行ってたんだよ」と言われて「ぃやあの・・・トイレですよ」と答えるくらいには、柔軟な対応が必要ですもんね。
さて。ボガールが消えて地球も平和になったかと思いきや、地球由来(?)の怪獣がちょくちょく出てきて暴れます。あれれ今までGUYSは開店休業状態じゃなかったのか。でも初戦はマケット怪獣のウィンダムでインセクタスに勝利します。GUYSの力だけで勝てるとすごく嬉しい!
テッペイさん。ママンが反対してたのは知ってたけど、ここに至るまでママンに内緒で活動してたとは思わなかった。大学さぼってGUYSとか!ダメだろ!!!
そして意外なことに。母に心配をかけたくないから誤魔化して欲しいと頼み込むテッペイさんに対し、GUYSのみんなが協力。唯一協力しない姿勢のジョージはみんなから非難されます。いやおかしいだろ、それって単なる問題の先送りだし。ていうかミライくんまで嬉々として参加してるってどういうことなの。
というわけで今回はジョージさんがひたすら格好良い回でもありました。超絶格好良かったのがあのシーンですよ。昆虫の群れに襲われるテッペイさんを救うために、とっさの判断でメテオールを使っちゃう。
んで「たいちょー!メテオール、悪いんだけどさぁ」と、1ミリも悪いと思ってない態度で申告。それに対するサコミズさんの「以降、事後報告禁止っ」っていう軽い返答も好きすぎる。サコミズさんも懐が広くて良いよなぁ。
そんな感じで、最後はママンもテッペイさんの成長を感じつつその背中を見送るわけですが、なんかもうね、母と息子のシーンって、涙腺がゆるむね。良い話でございました。
しかしインセクタス。怖かった昆虫。耳の中に入るとか6歳長男がマジで怖がっていたし、これはホラーだぞって私も震えながら見てました。耳の中に入っただけで悪さをしなかったので良かった。子供向け番組で良かった。ていうか、インセクタスの成長早すぎだし、お前何を食ったらそんなにでかくなるんだよって話ですからね。子供向け番組じゃなかったら恐ろしいホラー展開間違いなしでした。無理むり。
第13話「風のマリナ」
ウルトラマンはくしゃみをしない。第13話です。
ところで今回のサブタイトルは「風のマリナ」ですが、百田尚樹氏の小説「風の中のマリア」、スズメバチ「マリア」の生涯を通してスズメバチの生態を学べる恋愛小説。面白くて一気に読める内容です。大変オススメです。
と全く関係ない話を挟みつつ。マリナさん回。
今回のヒットは、ムカデンダーの動き方ですよ。面白い!怖い! 構造的にはツインテールと同じような感じなんですが、首(?)部分が長くて異様さ大幅アップです。
そんなムカデンダーの首に対し、ひたすら攻撃を続けるメビウス。いやぁなんか今回のメビウス、すごくバイオレンスだった。激しく打撃!打撃そして打撃!みたいな。
で。ムカデンダーの首がもげるんですよ。「よっしゃあ!」と思ったら、下半分だけで攻撃してくるんですね。中身的には直立してる人間なのですげぇ機敏に攻撃しかけてくるんだけど、見た目はムカデの下半身だから。顔とか目とかないから。だから違和感半端ない。絵面が怖い。すげー怖い(笑)
そんな状態なのに、ちぎった上半身は別個で攻撃してくるし。それを捕まえて打撃くらわしてたら下半身がその痛みにのたうち回ってるし。挙句に逃げた上半身が下半身と再び合体するとか、なんかもうカオス。視聴者は絶叫である。楽しかった。
それでも今回はメビウス単体で勝てるかな?とか思ってたら、最後の最後にヒカリがメビウスの危機を救って、美味しいところを持っていきました。ヒカリも結構、神出鬼没よね。
マリナさん。聴覚に優れた彼女はマシンの調子を敏感に察知できる反面、 小さな異常にも過剰に反応しタイトに攻めきれないという、プロとしては致命的な弱点を抱えた選手だったわけですが。でもその辺は6話 で クリアしてるから大丈夫! ・・・と思いきや、重大な局面でブレーキに手をかけるマリナさん。えぇぇ!?と思わせつつも、心の中に響くGUYSの仲間達の声にブレーキから手を離してカーブを走りきるという、なかなかに熱い展開でございました。
ところで。純粋なGUYSメンバーとしてのミライくんはどんな評価なのかな?と思ってたら「不思議ちゃん」 そっか、うんそりゃそうですね納得。
第3話「夜を呼ぶ歌」
「ファントン星人は食後のお昼寝に入ったらテコでも動かないんだから」という台詞に、それメビウスの7話で見たぞ!とか。
地底からテレスドンが出てきたのを見て、そうそうオーブ24話で地底から現れたマガタノオロチにエネルギー吸い取られて倒れてたよね!とか。少しずつ怪獣知識が身についてまいりました第3話。ぶっちゃけますとXの視聴をリクエストする次男3歳はライダー派なので、滅多にウルトラマンをリクエストしてくることがなく、こちらは全然視聴が進みません。
さて。今回いちばん良かったなと思った台詞。「女の子が普通でいられない世界なんて、間違ってる」これはもう、真理だよな。
んでもって。「だから私はオシャレする」というアスナに対し「敵の潜んでいる可能性のあるところに、ヒールの高い靴で行くなんて、危機意識の欠如ね」ときつい口調でたしなめる副隊長が、ラスト、アスナへの誕生日プレゼントとして選んだのがヒールは低いけどものすっごく可愛らしい靴だった、ていうのがね。もう最高でした。
あと。自分へのご褒美の新しい靴を買って「明日はね、この靴履いてお出かけするの。美容院に行って、ネイルやって、エステも予約したの♪」と、どんだけ予定詰め込んでるの!?って思ってたら、実は誕生日だったっていうのもな。それを自分から言わないっていうのもグッとくるよね。でもそれは自分からアピってもいいんだぜ、アピった方が可愛いんだぜ。
その他良かった点。
X。なんだろうこの、人間の心理難しいとか言いながら人間くさい宇宙人は(苦笑)
- 非接触で女性の体重と体脂肪を解析し、音声化して大地に伝えちゃうデリカシーのなさ。
- デバイザーが裏返しに落ちたことで動揺し「大地!大地ィ!こっちもやばい!何も見えない!」と大ピンチレベルの絶叫するとこ。
- いきなりエレキングアーマーを用意され「私にだって!心の準備が!?」と焦るとこ
いや自分だっていきなり大地と融合してたじゃん、大地に心の準備与えてなかったじゃん、とか思うのですが、まぁなんていうか、小物感(良い意味で)がいいよなぁX。
大地のスーツ姿。私服も格好いいな!ありがとうございます!
ワタルとハヤト。渡されたウルトライザーを構えての「いきなり実戦か」「びびってんのか?」「あん?びびってねーよ」っていうやり取り。いいね!
あれだけ苦しめられたテレスドン相手に「ごめんな、ここはお前のいるべき場所じゃないんだ」と声を震わせて詫びる大地。大地は地球人なのに、怪獣に対してもそういう価値観持てるのってすごいな。
さて。問題の地底女を今回は取り逃がしてしまいました。メビウスのボガール星人と印象ダブるので、なんか心配です。続く。
第11話「母の奇跡」
ディノゾールがわかりません!
えっと、長男いわく「1話に出てきた」とのことですが、そうなの?そうなんですね。はい。リュウさんの激昂ぶりから察するに、セリザワさんが玉砕アタックしたあの怪獣かな。
さて。母としてはメビウスよりも、公開されたばかりのオーブオリジンサーガの3話を見たいところなんですが、誘ったのに「メビウスがいい」とお断りされました11話。本当にメビウスが好きなのね。それじゃ母はあとで一人でオーブ見るよ。
さて宇宙空間をディノゾールの群れが渡ります。その群れのひとつが、以前にボガールに呼び寄せられた個体の後を追ったのか、うっかり地球に接近してきます。やばい!群れが来ちゃったら!地球ピンチ!
しかしGUYSスペーシーが新たに設置した宇宙機雷が発動し、ディノゾールの群れを撃破。「ちょっとかわいそうな気がしますね」と呟くコノミちゃんは、GUYSの中で一番年下(だよね?)なこともあって、親宇宙人派というか、オープンな立ち位置の象徴になってます。
逆に「冗談でもそんなことを言うな!怪獣を野放しにしておくと、それだけで人が死ぬ」というリュウさんは嫌宇宙人派。ていうか、宇宙人に対してGUYS的に、隊員達の意識の統一を図ってたりしないんでしょうか。いざっていうときに隊員内で判断が割れたら、大変な事態を引き起こす可能性もあるのに。
・・・とか思いつつ。GUYSはそもそも公共機関っていうか、国際的組織だから、敢えて思想の統一を強制してないのかもなぁとか思ったり。そう考えるとなんか面白いよね。余談はさておき。
怪獣を無条件で敵視するリュウさんの言動に未来くんはどんな反応をするのか楽しみにしてたんですが、険しい表情を浮かべるだけでノーコメントなのでした。え?そこで怪獣の擁護とかはしないの?
さてセリザワさんを失ったリュウさん。「グズグズ言ってんじゃねぇ」「ダムがどうした、んなもん関係ねぇ」と、ディノゾール憎さのあまり被害なんて構わずやっちまおうぜ!的な言動です。あーあーあー、もう本当にこの人本当にもう。
わかったぞ。メビウスのサブ主人公はリュウさんだな。リュウさんが一人前に成長するまでのお話なんだな。ということは終盤までこういう性格でいくんだな。ぐぬぬぬぬ。
さてディノゾーリバースが半端なく強いんですが、撃墜されそうなリュウさんの機体を助けるために、ツルギ登場です! フロントガラス越しに見えるツルギの顔に涙出そうになりました。ツルギが、リュウさんを助けに来たよ。
そしてメビウスと組んでの攻撃。デザインが似てることもあって、まるで双子のようなコンビネーションです。美しい!強い!
「俺の中に、ウルトラマンがいる」 ウルトラマンというのは、不思議な存在だな。
一度は信頼を裏切られ、殺してやると憎んでいたツルギに対し、レジストコード「ヒカリ」を提案するリュウさん。「光と闇」が大きなモチーフとして使われるウルトラマンの世界において、光そのものの名前を与えられたヒカリ、一度は復讐の鎧をまとって闇に落ちていた彼がこの名前を与えられたというのが素晴らしいし、与えた相手が彼を憎んでいたリュウさんだというのが、本当にグッときますね。
「メビウスにも、ウルトラマンヒカリにも、負けてられねぇ。頑張らねぇとな、俺たちGUYSも!」というリュウさんは、基本ダメダメなんだけど、こういうところでウルトラマンを一方的に頼るんじゃなく対等な立場として扱う姿勢を見せてきたりして、そういう無意識でやってるところがすごいんだよなお前は!って思います。何様。
新型マケット怪獣ウィンダム。か、可愛くない!!!(すごく大事)
第10話「GUYSの誇り」
今回の作戦は被害を最低限に抑えるために太平洋上で行われ、作戦自体はGUYSオーシャンが立案してる、という設定。GUYSジャパンのメンバーは作戦のサポートを担当です。だから、作戦自体に異議があっても、それは決定事項だから変更はできない。まぁちょっとひどい話ですよね(苦笑)おそらく上官が掛け合った結果だとは思うんですけども。
「今回我々はサポートを担当するわけだ。希望を探すのもサポートのひとつ、でしょ?」
といつもの笑顔で提案するサコミズさん。なるほどそういう考え方もあるのか。このあともサコミズさんは未来くん単独でのボガール誘導を許可したりと、マジでゾフィーさんかタロウさんではないのか?
ともあれ。GUYSジャパンのメンバーは作戦を聞いてまず最初にメビウスのことを心配したっていうのが良いし、それを目の当たりにする未来くんの表情も良いよね。
んで未来くんは。「この惑星を傷つけずにボガールを倒す方法は他にはない」と、自分の命より地球に住む生命を優先する決意をします。あぁ、あぁ素晴らしいけどそれは辛いぞ。
そこにGUYSジャパンの立案した「ウルトラマン救出作戦」 そう、「救出」なんですよ。もうこの作戦概要を聞いただけで私が涙目ですよ。未来くんが諦めかけた命を、みんなが救おうとしてるんですよ。おおおお。
実際に作戦を実行したら、ボガールモンス誘導と同時に磁場フィールド展開で、「え?これってメビウスやツルギも入れなくね?」とか思ったんですが、誘導担当の未来くんはともかく、ツルギもちゃっかり侵入してるっていうね。
しかしGUYSオーシャンの作戦にはそもそもウルトラマンが計算に含まれていないので、「あれ?全部人間に任せておいても良かったんじゃね?」とか思ったり。しかしGUYSオーシャンの用意した武器はツルギに「あのオモチャは通用しないぞ」と断言されたとおり、ほぼダメージを与えられないまま破壊されてしまいます。やっぱりかー。
「メビウス、力を貸してくれ。俺の体は限界にきている。お前の助けが必要だ」
「言ったはずだ、僕たちは、ウルトラマンだと」
というわけで、とうとうメビウスとツルギが共闘!主題歌フルコーラスに乗せて3分どろこじゃねーぞ!っていう熱い戦いを見せてくれます。いいよね、メビウスを気遣うツルギとか! 仰向けに倒れた二人が揃って背筋使って立ち上がるとことか!二人揃っての側転とか! 大興奮でした!
しかし!しかーし立ち上がるボガールモンス。「俺の命はあとわずかだ!ボガールの爆発を見届ける」と叫ぶツルギ。やめてそういうのいらないから!と思いましたが、ツルギを抱きかかえたメビウスが間一髪、脱出に成功します。しますが! ツルギはその言葉どおり直後、力尽きてしまう。メビウスの目にあるラインが涙のように見えます。
そしてそこに現れた母!母よろしくお願いします!ということで次回。いやぁ素晴らしく神回でした今回。終始涙目でした。いいぞメビウス素晴らしいぞ。
何気にいいなと思ったのがリュウさんパート。ツルギがセリザワさんの体を「容れ物」呼ばわりしたことを許せず、自分の手で殺すと宣言。
「待ってください、そんなことをしたらリュウさんが重荷を背負うことになります」って、リュウさんの気持ちの心配をする未来くんがすごいし、「ずっと背負い続けてやるさ」というリュウさんの覚悟も潔し。はぁ、メビウスは脚本が素晴らしいんだな。