第4話「オール・フォー・ワン」
ウルトライザーでザラブ星人を撃破するワタルの頭上を、ハヤトの乗ったスカイマスケッティが横切るシーン。最高っすね!
・・・スカイマスケッティであってるのかな?(メカ関係がまったく理解できてません)ともあれ。画像キャプチャし始めたら大変なのでやらない方針でしたが、このシーン!このシーンめちゃくちゃ格好良かったので、我慢できず。
他にも。この回は訓練シーン、アスナさんの動きが超絶格好良かったし、人間大のザラブ星人と隊員たちとの格闘が良かったし、Xの戦闘シーン、スローやリプレイを効果的に使用していて、うわぁ格好いいなぁって唸ってた。最後のザナディウム光線、足をぐっと後ろに引くのと同時にカメラがぐーんと下がっていくのとか、もう最高でした!
これは監督を要チェックや!と思ったら、坂本浩一監督なんですね。仮面ライダー平成ジェネレーションズで「坂本監督なら期待大」と言われた、あの!(もちろん見に行きましたし、すごく面白かったです) ウルトラマンでも監督やってたのか。無知で申し訳ない。
さてタイトルのオール・フォー・ワン。Xと大地はベムスターに飲み込まれ、消化液の中でどんどんパワーを失っていきます。「俺を守らなくていい、俺を守るためにエネルギーを使わないでよ!」と大地はXに対し訴えるのですが。
それに対するXの返答は「君を守るためじゃない、君を守ることは、私を守ること」
すごくいいよなって思いました。大地のそのなんていうの?自己犠牲っていうか。「このまま共倒れになるくらいなら、どちらか片方でも助かる選択をすべき」っていう展開です。冷静な判断。切り捨てる勇気。
これは、悪役がよく使う「大多数の平和のためには、少数の犠牲はやむを得ない」の理屈に近いものがあるんだなって、これを見て思いました。仮面ライダーの引用でアレなんですけど龍騎、香川先生のご高説ね。
これに対する反論が、Xの言葉に尽きるんじゃないかな。「10人の命と1人の命」は、やっぱり天秤にかけられないんですよ。人間は、生き物は、誰しも一人で生きているわけじゃない。1人の命は1人だけのものじゃないんです。みんなとつながってる。みんなのために存在している。だから数字だけでは割り切れない。
・・・まぁこの話を始めると、私は最終的に「だから『みんなの笑顔を守るために戦ってきます』と笑顔で旅立つ五代くんを殴らねばならない」というテンションになるんですけどね。お前ひとりの命じゃないんだぞ!っていうね。何の話ですかクウガの話です。
今回のタイトルは「オール・フォー・ワン」だけど、私としては「ワン・フォー・オール」を強く感じた回でした。